善應院

清澄白河 善應院

寺院の建立

善應院は、秀閑院日栄上人が開山となり貞享二年(1685)創建されました。

江東区の民俗深川編による善應院の所蔵の縁起

深川一帯は、幕府の埋立地で、18世紀のはじめまでに

日本橋檜物町の大黒屋忠兵衛,深川八幡前の房州屋諸治兵衛らに払い下げられました。

平野という町名は,平野甚四郎の姓から付けられました。

善應院は日蓮宗の寺院です。妙龍山と号します。

秀閑院日栄上人が貞享二年(1685)に開山、創建したと

言われています。

善應院は、身延山の祖師像・七両天女像を数度出開帳し、身延山の弘通所と呼ばれ、将軍家より十万石の格式を許された江戸十祖師の随一といわれた名刹、浄心寺の塔頭でした。

善應院には歴代杵屋六左衛門墓(江東区登録文化財)があります。

所蔵品

① 二十八紙大曼荼羅寫本

日蓮聖人が甲州巡教中に、説法に随喜した二十八人信徒にそれぞれ書いて渡したものを合わせた、二十八枚の紙からなる宗祖最大のお曼荼羅です。

比べてみると分かりますが、それぞれの信徒に分かるようにいろいろな書き込みがあります。

筆ではなく枝で書かれている、趣きのある書体のお曼荼羅です。

(大本山 光長寺所蔵直筆の写本です。)

② 楊枝御本尊の寫本

日蓮聖人は佐渡の法難の折、依智で本尊を書かれました。

楊枝御本尊、楊枝曼荼羅と言われるものです。

持参していた小筆では文字が小さくなるので、大きく書くために楊の枝をほぐして筆にされたと言われています。

これは日蓮宗本山具足山立本寺蔵の写しです。

③ 弘安三年 大曼荼羅

とても古いお曼荼羅で大切にしているものです。

お曼荼羅は 37cm × 22cmと小さいものです。

弘安三年とあるのでまさかとは思いますが…。

怖くてお宝鑑定団には出せません(笑)

 

④ 加藤清正公の掛軸

加藤清正公は熱心な日蓮宗の信者でした。

旗印が南無妙法蓮華経であることも有名です。

また狩野昌信は、奥室町時代中期から江戸時代を経て明治時代中期まで

(1590年代~1890年代)300年間にわたる日本絵画史上最大最長期の流派 狩野派の表絵師でした。

 

⑤ 四天王と八龍を配した円形曼荼羅掛軸

とても鮮やかで美しい曼荼羅です。

美術品としてもなかなかなものと思っています。

 

⑥ 北村西望作 快傑日蓮  ブロンズ像

北村西望は、池上本門寺の日蓮大聖人説法像をはじめ、日蓮上人を数多く作られている有名な彫刻家です。

このブロンズ像はそんなに大きくないので展示しやすいです。

大迫力の表情は圧倒されます。

幅30×31高さ41 台:38.5×38.5×7.5

⑦ 釈迦尊十六羅漢像 厨子

お厨子の中にお釈迦様と十六羅漢が祀られています。

なんだか見ているだけでも楽しいですね。

解脱しているお釈迦様は地面から離れた蓮の葉の上にいらっしゃいます。

日本で作られたためか帽子のようなものをかぶっていますが、螺髪も確かに見られます。

 

 

⑧ 絵曼荼羅

中央の宝塔に南無妙法蓮華経、釈迦牟尼仏と多宝如が配されています。日蓮聖人を囲むように四菩薩(上行菩薩・無辺行菩薩・上行菩薩・安立行菩薩)、文殊菩薩と普賢菩薩、守護の明王(不動明王・愛染明王)、四天王(持国天・広目天・増長王・毘沙門天)描かれています。

身延山久遠寺のご本堂内陣の安置仏と似ています。

⑨ 日蓮聖人絵伝 紙本木版

日蓮聖人は生涯を通じ、数々の御法難に遭われました。

その一代記を曼荼羅に表現したものです。

⑩ 日蓮大士真実伝  全5冊揃

日蓮聖人のご生涯を綴った江戸時代後期の本です。

浮世絵の挿絵が入っています。

ご生誕からご入滅までの数々の法難、蒙古襲来、鎌倉大地震、関東大飢饉などのその時代の出来事も書かれています。

しかし、江戸時代の印刷技術のすごさにも驚かされます。

小川泰堂 著 雪堤 巖松斎宗一(長谷川雪堤)画  慶応3年 刊

⑪ 日蓮聖人鏡之御影 紙本木版

文政11年、佐渡の妙照寺で作られたものです。

⑫ 欅に書かれた円形曼荼羅

江戸時代のかなり古いものです。

王舎城とあるところから、門札か棟札でしょうか?

王舎城の悲劇は有名です。

家の中がおさまるようにとの意味のあるのでしょうか。

 

⑬ 古銭 お守り

お題目が書かれた江戸時代の古銭です。

大きいほうはお守りで、裏に佐渡の法難の図が描かれています。

⑭ 日宣作 三道合法図解の掛軸  版画

英智院日宣上人は江戸後期方です。

京都伏見本教寺十七世。仏教批判・日蓮宗攻撃が強くなって行く時期に多数の受法者を獲得されたことで有名です。

⑮ 円相日蓮曼荼羅の木版掛軸

前出の物とよく似ています。江戸時代の紙本木版です。

⑯ 日蓮聖人絵葉書八枚

日蓮聖人のご生涯を絵葉書にしたものです。

今でもあるのでしょうか。

とても味のある逸品です。